アンネの日記

2005年12月11日 読書
若い人にオススメ!と言われ続けているアンネの日記だが、私は中高生の頃、何度も挑戦し、毎度「つまらん!」と、投げ出してきた。
そして先日、図書館へ行った際、かなりな年月を越えて、久々に読んでみようかとゆー気になったので。

したらば読めることこの上なく。
希望を持ち続け、しかし日記の途絶えた後、死んだアンネ。
危うい生活とは自覚しつつも、なんとなく「そのうちなんとかなるだろう」と、きっと、不安と同時、同程度に安心も持っていただろう。

私が日記を書いた頃のアンネと同じ年頃にこれを素直に読めなかったのも納得いった。
外人は早熟ですね。13くらいで取り巻きの男の子がどうのこうのなんて、私にはなかったもの(笑)女子校だったのもあるかもしれんが。
そして制約だらけの日々だからこそ、アンネは精神的な意味で成長できたのだろう。ほとんど制約のない現代における十代にアンネの日記を薦めるのはそろそろやめたほうが良いのではないか。無理だもの。
時代背景やらを多少なり学んで後、自身が緩やかな成長と社会にでてからの規制を受け、それからなら十代の少女が隠匿生活で急いで成長しなくてはならなかった悲しさ諸々を理解できるはず。

「お見合い」やら「離婚は悪」といった風潮を「常識」として所持している世代が、アンネの日記を薦めるのもよくわかる。
レビュー一本前の「細雪」ではより強固にそれがあった時代だが、家のために、親のために云々。
思うところはあるが、制約があったから昔は云々、制約のない今は云々、とは言わない。緩やかに生きられ、アホになって生きられるのならそれに越したことはないので。そして気合いで、殺人事件がどうこうとコメントしないようにねじふせ中。

重ねて言う。
アンネの日記はもう青少年に薦めず、大人の書物となるべき。
今の年齢になって「アンネの日記」を読むなんて、とゆー照れは、過去の「アンネは青春期に!」方針の澱である。

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