乙女心は気持ち悪い事実を率直に

男性不信改善のため、目下、気分だけ頑張り中。

本感想やらCD感想やら色々、書こうと思ったものはあるのだけれど、嗚呼姉さん、時間は無情です。
よってさくっと
●乙一作品いくつか
最初は「暗いところで待ち合わせ」
これがツボにはまった。鬱々とはしていないが明るい状態ではない世界観は私の好みである。皮膜の張った世界は居心地が良いけれど、それではいけないともわかっている。そして脱する話。
ブックオフで見かけ、そーいや映画になるんだかなったんじゃあないのか？と思って手にした。流行を取り入れる方針。このところ、嫌われ松子〜くらいからか、映画になった作品を読むと比較的ハズレがない。良きかな良きかな。で、映画見るとかなりダメだったりするので怖い。
数作読み共感を覚えたのは、いじめられっことまではいかないけれど、なにかちょっとしたことが気になってたまらない被害者意識の持ち主が主人公であるからか。
どれだったかの後書き対談で、ラジオ世代の話があり、頷くことしきり。

●フェアチャイルドの素晴らしいところ
久々に聴きたくなり、シングルズなどを聴いていた。やっぱいいわーフェアチャ。
しかし私が評価しているフェアチャは、本来の意味のフェアチャではないと思う。
何故かといえば、フェアチャは、いたって素直に、下心もあくまで女子の範囲で乙女的に歌いあげているのだが、私はイヤーな耳で聴いているからだ。
歌詞転載はほどほどにしたいが、以下、さっと手に取った一枚の一曲「もうはなさないっ」を例にあげてみよう。
＞YES　世界がどこか誰かほかの人と君をすり替えようとしているなら許せないわそんな事
宇宙人にさらわれた！的なオカルト発想に落ちる自分。
＞宝ものだって変わっていくからたった今の君には言うよ
ああ、それはそうだねぇ。
そしてサビへ
＞もう離さないよ　ずっと決めてた　そう呟いたら眠れなくなった夜
ああ、乙女ねぇ。変わっていくと言った直後にずっと決めてた、という矛盾もまた味ねぇ。
＞もう離れないよ　夢から飛び降りて　目の前で　kissyou
飛び降りるですと？！目の前でキスって、誰に！え、で、ユウだからあなたに？あなたはやっぱり二人？宇宙人に攫われた本物を見つけるのか？こうなってくると、タイトルの「もうはなさないっ」というのも徐々におどろおどろしく聴こえてくる。
そして2番。
＞さあ　まわりを見回してどれから手をつけましょう　お手上げ状態　急がなきゃ鳴り出すわアラームがピピ
恋人は綾波レイくらい増殖してしまったのだろうか。聴いているこちらのほうがお手上げである。ピピ、のあたりがまたスペーシー。
＞おでこにグラス乗せたまま滑ろう　両手を預けるから　いいね
もうわけがわかりません！いいね、って、相当怖いです。
そして「だいすきっ★」感だけはなんとなく伝わるが、相変わらず独自の言語で綴られる詩が続き
＞もうはなさないよ　たった一秒　そう守るために　優しいね誰だってそれが好き　kissyou　misssyou
完全に、独自の宇宙に入ってしまいました。
戸川純であれば、確信犯的にきちんとドロドロを歌詞にしている。そして一般的に聴かれる曲らはもっと乙女だけでコーティングしている。フェアチャは、素直に書いているようで、その実、激しく恐ろしい歌詞を繰り出すところが、生々しく恐ろしい。そこがいい。

エヴァンゲリオンの映画版の評判が上々のようですね。近いうちふらっと入れるようなら行ってみようかしらん。

今日喰ったもの
昼／タンシチュー
夜／パン
最近パンが好き。