会社のおっさんが今日から2週間、脳の血管の手術で入院。
これは事前にわかっていたことで、半年ほど前から予定されていた。その間、当のおっさんは旅行に行ったり酒呑んだり、と、好きにしていた。医者がまだ先で良いと言うのだから、大丈夫だったのだろう。夏休みと有給使ってしっかり治してきてくらさい。
それは、良い。
だがな。
おっさんの家は私の家のごく近所で、おっさんは独身一人暮らしで猫を飼っている。一時は十数匹もいたそうな。
普段はいたって穏やかで、身なりもきちんとしているし、お弁当も自分で作ってくる。孫がいて当たり前、くらいの雰囲気だが、なぜか独身。
しかし理由というのは透けて見えるもので、時々、不思議さんである。
入院前に喫煙所で他の気の利いた女子が聞いた「入院中、猫はどうするんですか〜?」と。
おっさん「ほっとく」
え?
「こないだの旅行の時(一週間)もカリカリ山積みにして行ったんだけど、帰ってきたらすごい目で見られた(笑)」
(笑)、じゃあねえだろうおっさん(笑)←こちらが苦笑するしかない。
他にも「飼っていた猫が死んだらゴミに捨てる」等、時々、かなりスレスレな発言をかましてくれるおっさんなんである。
飼い猫は出入り自由にしていて、家は近所の猫のたまり場になっているとは聞いていた。それにしても2週間は長いべさ(笑)
しょーがねーなー、と、帰り道でほとんど寄り道せずに済む場所だから、私がやりますから、と、名乗り出た。家の中と玄関横に猫のえさ場を作っているので、外のゴミ箱の中にエサを入れておくから、帰り道にやることに。
おっさん「一応、姉が昼間にきてやってくれることになっているんだけどね」と言ったが、八割方、盛っている。たぶん、お姉さんはそう毎日来る訳がない(笑)透けて見えるんですよ……。
そして「猫、名前なんて言うんですか?」と聞いたら
「うちのね、名前とかないんだ(笑)」
我が輩は猫である、名前はまだない、ですかおっさん!
あまりにあっけらかんとしているので、笑わずにはいられないのだ。
本日、初回のエサやりに行った。
すでに明らかな野良猫が2匹。どれが飼い猫だか知ったこっちゃあない。一匹はいきなり「フー」とかするし。わかるわかる。
盛り盛りして帰ってきました。
その15分前。
歩道を普通に歩いていて、前方から二人連れがきたので少し避けた。
すると後ろには自転車がいた。
もちろん、斜め振り返りながら前方を避けた訳だ。
後方の自転車は歩道を走っている以上、徐行していなければならない訳で、片足をついたが、それは常識の範囲だろう。
ところが自転車の運転手、色黒で白い服、労務者風の60歳程度と思われるじじいが私を追い越し様にこう吐いた。
「後ろ見て歩け!」
……
「後ろ見て歩くヤツがどこにいるか」
じじい、止まった。
自転車を降りて
「あんたの前から人がきたらあんたがいきなり左に避けた。俺は驚いて転びそうになった。後ろを見てから避けろ」
……
キレました。大人なのに私。
「じゃあ私は前方から来る人にぶつかれば良かったんですか?ここは歩道です。歩行者優先です」
そしたらキレ返しのじじい、吐くわ吐くわ。こちらもキレてはいたが、じじいが「あんたに当たって俺が怪我したらどうする」まで言ったので「自転車と人間のどちらが弱いと思っているんですか。自転車は自動車扱いです。話にならないようなので警察に行って法律について説明して貰いましょう」と言いました。
するとじじい「自分は急いでいる」だの「あんたに関わり合って潰す時間はない」だの「あそこの交番にはいつも人がいない」だの。「交番に直通電話がありますから呼びます」と言っても「時間がない」に逆戻り。携帯出して電話しようとしたら、さらになんか罵詈雑言を吐いて走り去って行った。
憤懣やるかたない私だが、コンビニに入り、トンネルを抜けたら交番に行ってじじいを手配して貰おうと思った。
トンネルを抜ければ、そこにじじい。
「さっきは悪かった。ここまでの道すがら、あちこちに『歩行者優先』だとか書いてあるのを見た。確かに自転車は軽自動車扱いだ。自分も長いこと大型乗用車等を運転してきたからわかっている。交番に行っても結局、当人同士で話し合い〜とか言われて俺とお姉さんの話し合いで済ますことになる。時間もかかるし馬鹿らしい。さっきの話し方でお姉さんが中国人ではないと思って、きちんと話ができると思ったから少し先まで行ったが戻って待っていた。お互いこの道を日頃から使っているようだし、お姉さんを怒らせたし、また会った時に嫌な気持ちになるのも良くない。今回は自分が悪かった」
……改心してやがる。「あんた」から「お姉さん」に表現が変更されている(笑)
まぁ、軽い示談ですね。私も別にそこで金をもぎとろうとか考えていた訳ではないので、わかってくれれば良いんですよ、待っていてくれてありがとうございます、まで言って、じじいと別れた。じじいは思ったことがすぐに口をついてでるのが悪いクセな、まぁ、結構いる人なだけで悪気はないのよな、と、嬉しくも思ってちょみっと涙。
良い話である。
そこから30m。
交番に、今日は、警官がいた(笑)
じじい、それ見て焦って返ってきたのでは(笑)
じじいがちゃっかりで返ってきていたのなら、むっとするところではあるが、まぁ、スベらない話は一つ確保したから良いかと思った。
こういった話があると、私が怒った時にはたぶんやっぱり、怖いんだろうなと思った。
今日喰ったもの
朝/梅塩めかぶ茶漬け
昼/ラタトゥイユごはん
夜/まぐろの切れ落とし。しそ。
これは事前にわかっていたことで、半年ほど前から予定されていた。その間、当のおっさんは旅行に行ったり酒呑んだり、と、好きにしていた。医者がまだ先で良いと言うのだから、大丈夫だったのだろう。夏休みと有給使ってしっかり治してきてくらさい。
それは、良い。
だがな。
おっさんの家は私の家のごく近所で、おっさんは独身一人暮らしで猫を飼っている。一時は十数匹もいたそうな。
普段はいたって穏やかで、身なりもきちんとしているし、お弁当も自分で作ってくる。孫がいて当たり前、くらいの雰囲気だが、なぜか独身。
しかし理由というのは透けて見えるもので、時々、不思議さんである。
入院前に喫煙所で他の気の利いた女子が聞いた「入院中、猫はどうするんですか〜?」と。
おっさん「ほっとく」
え?
「こないだの旅行の時(一週間)もカリカリ山積みにして行ったんだけど、帰ってきたらすごい目で見られた(笑)」
(笑)、じゃあねえだろうおっさん(笑)←こちらが苦笑するしかない。
他にも「飼っていた猫が死んだらゴミに捨てる」等、時々、かなりスレスレな発言をかましてくれるおっさんなんである。
飼い猫は出入り自由にしていて、家は近所の猫のたまり場になっているとは聞いていた。それにしても2週間は長いべさ(笑)
しょーがねーなー、と、帰り道でほとんど寄り道せずに済む場所だから、私がやりますから、と、名乗り出た。家の中と玄関横に猫のえさ場を作っているので、外のゴミ箱の中にエサを入れておくから、帰り道にやることに。
おっさん「一応、姉が昼間にきてやってくれることになっているんだけどね」と言ったが、八割方、盛っている。たぶん、お姉さんはそう毎日来る訳がない(笑)透けて見えるんですよ……。
そして「猫、名前なんて言うんですか?」と聞いたら
「うちのね、名前とかないんだ(笑)」
我が輩は猫である、名前はまだない、ですかおっさん!
あまりにあっけらかんとしているので、笑わずにはいられないのだ。
本日、初回のエサやりに行った。
すでに明らかな野良猫が2匹。どれが飼い猫だか知ったこっちゃあない。一匹はいきなり「フー」とかするし。わかるわかる。
盛り盛りして帰ってきました。
その15分前。
歩道を普通に歩いていて、前方から二人連れがきたので少し避けた。
すると後ろには自転車がいた。
もちろん、斜め振り返りながら前方を避けた訳だ。
後方の自転車は歩道を走っている以上、徐行していなければならない訳で、片足をついたが、それは常識の範囲だろう。
ところが自転車の運転手、色黒で白い服、労務者風の60歳程度と思われるじじいが私を追い越し様にこう吐いた。
「後ろ見て歩け!」
……
「後ろ見て歩くヤツがどこにいるか」
じじい、止まった。
自転車を降りて
「あんたの前から人がきたらあんたがいきなり左に避けた。俺は驚いて転びそうになった。後ろを見てから避けろ」
……
キレました。大人なのに私。
「じゃあ私は前方から来る人にぶつかれば良かったんですか?ここは歩道です。歩行者優先です」
そしたらキレ返しのじじい、吐くわ吐くわ。こちらもキレてはいたが、じじいが「あんたに当たって俺が怪我したらどうする」まで言ったので「自転車と人間のどちらが弱いと思っているんですか。自転車は自動車扱いです。話にならないようなので警察に行って法律について説明して貰いましょう」と言いました。
するとじじい「自分は急いでいる」だの「あんたに関わり合って潰す時間はない」だの「あそこの交番にはいつも人がいない」だの。「交番に直通電話がありますから呼びます」と言っても「時間がない」に逆戻り。携帯出して電話しようとしたら、さらになんか罵詈雑言を吐いて走り去って行った。
憤懣やるかたない私だが、コンビニに入り、トンネルを抜けたら交番に行ってじじいを手配して貰おうと思った。
トンネルを抜ければ、そこにじじい。
「さっきは悪かった。ここまでの道すがら、あちこちに『歩行者優先』だとか書いてあるのを見た。確かに自転車は軽自動車扱いだ。自分も長いこと大型乗用車等を運転してきたからわかっている。交番に行っても結局、当人同士で話し合い〜とか言われて俺とお姉さんの話し合いで済ますことになる。時間もかかるし馬鹿らしい。さっきの話し方でお姉さんが中国人ではないと思って、きちんと話ができると思ったから少し先まで行ったが戻って待っていた。お互いこの道を日頃から使っているようだし、お姉さんを怒らせたし、また会った時に嫌な気持ちになるのも良くない。今回は自分が悪かった」
……改心してやがる。「あんた」から「お姉さん」に表現が変更されている(笑)
まぁ、軽い示談ですね。私も別にそこで金をもぎとろうとか考えていた訳ではないので、わかってくれれば良いんですよ、待っていてくれてありがとうございます、まで言って、じじいと別れた。じじいは思ったことがすぐに口をついてでるのが悪いクセな、まぁ、結構いる人なだけで悪気はないのよな、と、嬉しくも思ってちょみっと涙。
良い話である。
そこから30m。
交番に、今日は、警官がいた(笑)
じじい、それ見て焦って返ってきたのでは(笑)
じじいがちゃっかりで返ってきていたのなら、むっとするところではあるが、まぁ、スベらない話は一つ確保したから良いかと思った。
こういった話があると、私が怒った時にはたぶんやっぱり、怖いんだろうなと思った。
今日喰ったもの
朝/梅塩めかぶ茶漬け
昼/ラタトゥイユごはん
夜/まぐろの切れ落とし。しそ。
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