九月が永遠に続けば(沼田まほかる)
2012年5月7日 読書引き続きレビュー。
こちらは何故、商品検索にヒットしないのかしらん。
本買いあさりの際、タイトルに興味を持ち、作者プロフィールを読んで、経歴を読んで大ハズレはなさそうと思い購入決定。
我が母と同い年だが、数年前この作品で、50代後半でのデビューとのこと。
ちょうど母も、自分の気持ち悪い絵手紙をなにか無理せず商売にできないか、と、先日言っていたのでなお。
母はヌルい。営業先はどこでもあるし、何かの賞に応募しても良い。ただお嬢さんゆえ「これ持っていったら誰かお金にしてくれないかなー」といった認識の甘さ。
そんな自意識過剰な棚ぼたは余程の才能の持主でない限り、ねぇよ!
確かに継続は力で、母独特の絵はあると思う。だが、それを商売の道に乗せるには、販売してくれる側が「売り物になるかならないか」を判断しないと。
よって、なんでも送ってみろ、でなけりゃ素人の作品の善し悪しを判別する能力のある人の眼にすら留まらん。
そこで経歴を知った上で母に「同い年で数年前にデビューした作家がいる。内容の善し悪しの受け取り方は人それぞれだと思うが、少なくともこの人はやるだけやったから作家になった。母もやれるだけはなんでもやってみよ」とメールを。
……そしたら母「そうだね!ご老人の本が売れた件もあるし!」という頓珍漢な回答。
年齢に胡座かくな!年寄りだからといって芸術的、商業的に使ってもらえるかは別問題!と叱咤激励。動け!
本題のレビューに戻る。
登場人物の登場の仕方、徐々に人物を浮き彫りにしていく書き方。これは好みがわかれるところだと思う。
だがこの作品は、オカルトなのか曖昧な線すらも曖昧にしながら話を進め、その実と結果、生身の人間の話なのが良いと思う。
なさそうでありそうで、人の気持ちの変化が納得できる。
私も無邪気で乙女さんだったあの頃=作品で言うところの「9月」に戻れるものならば。
だが、経験してしまったことは取り消せず、嫌悪していたものが途方もない安堵に変化することもあることを理解してしまった。
知らずに良いことを知った後も、なにかは続くのだものね。人間の心なんぞ変化するのが当たり前だし。
こちらは何故、商品検索にヒットしないのかしらん。
本買いあさりの際、タイトルに興味を持ち、作者プロフィールを読んで、経歴を読んで大ハズレはなさそうと思い購入決定。
我が母と同い年だが、数年前この作品で、50代後半でのデビューとのこと。
ちょうど母も、自分の気持ち悪い絵手紙をなにか無理せず商売にできないか、と、先日言っていたのでなお。
母はヌルい。営業先はどこでもあるし、何かの賞に応募しても良い。ただお嬢さんゆえ「これ持っていったら誰かお金にしてくれないかなー」といった認識の甘さ。
そんな自意識過剰な棚ぼたは余程の才能の持主でない限り、ねぇよ!
確かに継続は力で、母独特の絵はあると思う。だが、それを商売の道に乗せるには、販売してくれる側が「売り物になるかならないか」を判断しないと。
よって、なんでも送ってみろ、でなけりゃ素人の作品の善し悪しを判別する能力のある人の眼にすら留まらん。
そこで経歴を知った上で母に「同い年で数年前にデビューした作家がいる。内容の善し悪しの受け取り方は人それぞれだと思うが、少なくともこの人はやるだけやったから作家になった。母もやれるだけはなんでもやってみよ」とメールを。
……そしたら母「そうだね!ご老人の本が売れた件もあるし!」という頓珍漢な回答。
年齢に胡座かくな!年寄りだからといって芸術的、商業的に使ってもらえるかは別問題!と叱咤激励。動け!
本題のレビューに戻る。
登場人物の登場の仕方、徐々に人物を浮き彫りにしていく書き方。これは好みがわかれるところだと思う。
だがこの作品は、オカルトなのか曖昧な線すらも曖昧にしながら話を進め、その実と結果、生身の人間の話なのが良いと思う。
なさそうでありそうで、人の気持ちの変化が納得できる。
私も無邪気で乙女さんだったあの頃=作品で言うところの「9月」に戻れるものならば。
だが、経験してしまったことは取り消せず、嫌悪していたものが途方もない安堵に変化することもあることを理解してしまった。
知らずに良いことを知った後も、なにかは続くのだものね。人間の心なんぞ変化するのが当たり前だし。
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